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ながのひむかいこんにちは


by SUWANAGANO

足を運んでみませんか


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写真は妻籠の松代屋さん

長野県は南北に広い土地、5月末まで長野市の御開帳でにぎわっていた善光寺
北陸新幹線の開通もあり、前回よりも数十万人増もの人出があったとニュースで伝えられていました
その長野市から約200キロ程南下したところにひっそりたたずむのが木曽地方

この木曽も、近年もまた複雑な行政統廃合が行われた所
森鴎外と共に日本のロマン主義を確立した長野県木曽出身の島崎藤村の生まれ育った馬篭宿が、
現在は岐阜県中津川市になってしまいすこし寂しいのが我、長野県民ではありますが
しかしながら
まだ私のなかには木曽路は、塩尻を下り、奈良井、妻籠、馬篭までを1グループとして捉えています

木曽といえば昨年の大雨洪水被害に御嶽山の噴火
5月の最終日、そんな木曽にひさしぶりに行ってまいりました

伊那市から権兵衛峠を越え木曽谷にはいり、南下して妻籠宿、そしてさらに南下して馬篭宿
馬篭宿から再び北上し、妻籠を越え、大桑村を越え、木曽福島町に、そして奈良井宿に寄り塩尻に北上しました
ひさしぶりに訪れた木曽谷は、それぞれの町も表情をだいぶ変えていました
噴火の影響による観光客の出足は、かなり影響が見受けられました

お昼は松代屋さん、
松代屋さんのお蕎麦も良心的なお値段で
80歳を過ぎた店主さんが旅館と木曽谷、妻籠宿の歴史を
御座敷で蕎麦を待つ客のテーブルに
ひとつひとつ回って、丁寧に説明をされていました
どうぞ御身体にお気をつけいただき
いつまでも元気でいらっしゃってくださいませ
ちなみに、ここがあの松代屋さんですか、と感慨深い教育関係の方も
多いかと思います

足を運んでみませんか_b0003483_9435483.jpg

この写真は馬篭
馬篭宿は、反対に、かなり手が加えられた宿場町に変わっていてびっくり
石畳も新しく、家々も古民家風の造りに改修されておりました

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この写真は木曽福島
木曽福島は、七笑酒造など有名で
その七笑酒造の正面にある旅館蔦屋さんの玄関の前の写真
弟も昔1年程赴任していた町であり、両親たちはよくこの町に遊びにきていたそうで
私も一度ゆっくり訪れてみたいと母と寄った町
蔦屋さんに宿泊いたしまいたが、
格子戸の前に電気自動車用の充電器があり
これも面白い日本ならではの風景ではないでしょうか

と思った木曽路
帰りは、日常のお散歩コースの奈良井宿に寄り、ひのきの湯の玉とお箸を買って帰宅いたしました
ぷぅんとヒノキの香りが鼻をくすぐります

私個人的な感想は、旅としてならば妻籠とか好きでした
母と共に訪れたのですが、母は後期高齢化世代、木曽谷の街並みなどは幼い頃には全国各地残っていた所で
新鮮でもなにもないようで、温泉と料理に興味はあるのですが
母親達の子供世代の私達にとっては、海外から訪れる方々と同じような新鮮な感覚で
そのなかで、妻籠はもっとも人の気配が少なかった場所ですし
なにもないですし
街並みも他地区よりもかなり古いままの状態で残っている静かな場所でしたが
通り沿いの格子戸には
竹籠に野の花を飾り、道行く人達の心を和ませました

ちなみに
おもてなし、という言葉がはやっていますが、木曽谷は
特に長野県側は、ぼくとつとしていて、愛想はけして良いとは言えないと思います
ただ
朝、木曽福島の町を散策したとき、七笑さんでお土産を買った後、道を渡ろうとしたところ
20メートルも先の軽自動車がじっと停車して、横断する私を待ってくれていました
妻籠宿の松代屋さんは、旅館にもなっていますが
テレビ一台しか置いておらず、エアコンなどもはいっていませんが
ご主人が話す町の歴史を聞きながら、格子戸から遠い江戸時代の人の行き来が想像できます
奥ゆかしさもまた、私はとても好きなおもてなしのひとつです

すぐ近くの大桑村は、木曽義仲でも有名で
木曽義仲と義昌の古位牌があります

とても勉強になった木曽谷でした
大変貴重な漆や木曽ヒノキの木工品も見る事ができました
ヒノキの香りはやっぱり良いですね

地方活性事業を考える点としても、奈良井宿から妻籠から馬篭と2泊程しながら歩いてみてもよいと思います
それぞれのかつての宿場町の取り組み方が、長野から岐阜にわかれた事もあるのでしょうが
これほどはっきりと違うこともなかなか面白いものでした

地方創生とか、地域活性化とかで、観光客の誘致をと、各地で同じような街並み改修をしたりしてしまうと
アミューズメントパークに作られた街並みとそうそう違いはなくなり、広告宣伝力の強い場所以外へ
足を延ばしてもらう事が難しくなります
全国各地に宿場町があるなかで、目先だけの宿場町での観光客誘致ではない
長期計画をたてた浮足たたぬ町づくりになればいいなあと
そんな事も思ったりいたしました

島崎藤村は夜明け前等も有名ですが
私は二つの声、が、私は好きです
木曽谷からは、多くの方が現在も各地でも教鞭をとられていらっしゃり
島崎藤村も、英語の先生をしており、仙台で執筆した若菜集、
とても好きです
一部だけ転記


たれか聞くらん朝の声
眠りと夢を破りいで
彩なす雲にうちのりて
よろづの鳥に歌はれつ
天のかなたにあらわれて
東の空に光あり
そこに時あり始あり
そこに道あり力あり
そこに色あり詞あり
そこに声あり命あり

素敵な詩です
さあ本日もがんばりましょう

ちなみに 木曽は今、ほうば巻きの季節です
これは、おすすめです
御菓子です
美味しいです
NHKのおひさまの舞台にもなりました
安全です
お散歩に、観光に、宿泊に、おすすめいたします
by suwanagano | 2015-06-02 09:47 | ご案内