それでも私の考えるお年寄りにしては独りで暮らしていても、まだ生活に不自由はしないので若いのではないのかなあとも思うのだが
自分と正比例して年をとる母親だから年をそうそう感じないのでもあるのかなとも思う
そんな「私はもう年よりだから」と口癖のように言う母が、先日クスクス笑いながら本を読んでいた
読書が好きな母は、時々新聞広告を見ては地元の書店に本の取り寄せをしているようなのだが今回も、取り寄せた一冊
佐藤愛子さんの90歳、何がめでたい という本だそうで
それが、実に我が家の喧嘩の素になる事と同じような内容が書かれているそうで、
くすくすくすくす笑いながらしまいには一部を私に読んでくれながら、笑いがこらえきれない様子
そして読書しながら、私ばかりじゃないのねえ、同じなのよねぇ、と、妙に共感している様子で
あらためて佐藤さんの文筆力にも圧倒された次第です
お年寄りだと思われている特に高齢者の方、一読の価値がある本だと思います
ちなみに母が私に読んで聞かせてくれた内容は
娘さんがお母さまと共に部屋にいるときにテレビの音が大きすぎると怪訝な顔をする、というくだり
まったく我が家も同じで、
実家に行くとテレビをガンガン大きな音量で見ている母にうるさいなあと、
テレビリモコンの音量を低くする私
最初のページに書かれているのだが、どこのご家庭も同じようで
私もなんだか母の読むのと笑いにつられて笑ってしまったものでした
佐藤さんの独特の文章は私もとても好きなのですが、独り暮らしの母にとってちょうどよいタイミングでの刊本だったようです
どうぞクスクス笑いながらあつい夏を今年も元気に乗り切って頂戴ね、と思う娘であります
佐藤愛子さんもいつまでもお元気でいらっしゃってくださいませ
九十歳、何がめでたい は 小学館から販売されているようです
(アマゾンより)
冊子体 1296円
出版社: 小学館 (2016/8/1)
言語: 日本語ISBN-10: 4093965374
ISBN-13: 978-4093965378
発売日: 2016/8/1